樹木葬は自然葬の1つで、ハナミズキや桜などの木の下に遺骨を埋葬する方法です。
シンボルツリーの代わりに草花や芝生を利用したり、遺骨を埋葬しないで散骨する場合もあります。
里山に植樹して埋葬する里山型と、庭苑や寺院の樹木葬ができる区画に埋葬する公園型があり、東京近郊では後者が選ばれます。
公園型は行政が埋葬を許可している庭苑や墓地で、寺院などの管理者に申し込むことで行うことが可能です。
宗教にかかわらず行うことができ、遺骨を埋めるだけの小さなスペースで済みます。
墓石を必要としないこともあるため、費用が抑えられます。
費用の相場は、30万円から70万円ほどです。
年間の管理費用が不要で、永代供養の料金が含まれていることもあります。
継承者がいなくても埋葬できることから、単身者にも注目されています。
都内にも美しい景観を望める、樹木葬ができる場所が複数あります。
江戸時代に開基された歴史ある寺院から、著名なガーデンデザイナーが手掛けた芝公園、しだれ桜やバラが特徴的な開放的な霊園まで選ぶことができます。
公園型は寺院の一画にあるため、管理が行き届いていることがほとんどです。
都内では墓地を探すこと自体が難しく、墓石を建てることを考えると費用が300万円ほどかかります。
単身者や、子供への負担を考える場合には生前に契約することも可能です。
ペットと一緒に埋葬してもらったり、2人用や4人用を契約して夫婦や家族で利用することもできます。